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第2回IPA「中華料理技師」資格試験実施
第2回IPA「中華料理技師」資格試験実施
中華料理の文化継承と世界各地の調理師の技術交流、並びに中華料理のプロフェッショナルの育成を目的として、一般社団法人国際職業能力資格認定協会が主催する第2回IPA「中華料理技師」資格試験が10月19日午後、日本で餃子の街として名高い栃木県宇都宮市に位置する名門調理師学校、IFC調理師専門学校にて行われた。
今回の試験では、審査員として最強のメンバーが顔を揃えた。厚生労働省「現代の名工」受賞者学校法人三友学園校長,IFC調理師専門学校校長を務める堀内英夫氏、世界中国料理連合会名料理人専門委員会理事,審査委員を務める中国料理の大家王建華氏、日本中国料理協会栃木県支部長,栃木県中国料理協会会長,栃木県調理師連合会副会長を務める井上真樹氏、日本の中華料理の大家であり、現在宇都宮東武ホテル高級中華レストラン竹園の総料理長を務める金萬福氏、華僑として日本で東京テレビチャンピオン餃子職人選手権優勝受賞者中華レストランチェーンを展開する株式会社栄興社長古月栄興氏、日本ホテルサービス技能協会企画委員会中国料理部委員山川暁司氏、国際ホテル環境技術協会理事,事務局長,老舗中華レストランを経営する菊華株式会社社長張超氏らである。今回の資格試験には、日本各地から名乗りを上げた15名の選手が参加した。栃木県の大型中華レストランの料理長、日本で就業する中国本土の優秀な調理師、日本国内の調理師専門学校の学生や台湾から来た若者など、参加者のキャリアは様々だ。
開幕式では、まず初めにIPA協会代表理事奥村穰氏があいさつを述べ、中華料理技師資格の市場ニーズ及び試験の趣旨等について説明したのに続き、審査委員長堀内英夫氏から試験のルールが説明された。
試験は学科の筆記試験と技能の実技試験の2つに分かれている。最初に行われた学科試験では、主に調理師たちの飲食業関連知識、文化知識とそれらに対する理解を問う設問がなされ、具体的には、食材の選択と管理、飲食業における衛生管理、安全管理、調理技術、飲食店の運営管理など幅広い問題が出題された。
次に行われた実技試験では規定課題と自由課題の2つの課題が出された。規定課題はナス料理で、ナスが全食材の40%以上を占め、且つ、原料コストを800円以内に抑えることが条件とされた。参加者たちはみな全力を尽くし、自らの長所を存分に発揮し、ナスの一大宴席を作り上げた。
自由課題では、選手たちは更なる超絶技を披露し、緊張感漂う激しい競争を繰り広げ、その技で全審査員を魅了し、現場の興奮も最高潮に達した。
実技が終了し、各選手が自分の作品を展示台に並べると、審査委員による審査が始まった。審査員たちの作品に対する評価は総じて高いものとなった。特別審査員王建華氏は今回の試験について、「選手たちの技術はみな非常に卓越していて、調理法もそれぞれ特色があり、特に規定課題のナス料理では、800円というコストで多くの素晴らしい作品を生み出し、料理の技と中華の食文化を見事に融合させ、極限にまで昇華させた。自由課題では、各自自らの持ち味を強く打ち出し、色、香、味を自由に操り、完成した作品はどれもみな素晴らしく、盛り付けにも工夫が凝らされていた。総評として、皆さんとてもよい出来栄えであったと思います。このような試験と競技を通じた交流が今後も更に増えることを期待しています。」と評した。
今回の試験では、山中光一氏のように優れた腕を持つ中華料理技師が登場し、更に中華薬膳を得意とする超新星―王星均氏のような傑出した若きスターも現れ、中華料理の業界交流を促進するとともに、中華料理の技を多くの人の前に示し、「中華料理技師」資格試験の業界内での認知度を高める絶好の機会となった。
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